お盆休み中に、愛知県で有名なコメダの本を読みました。
コメダ珈琲店の店舗数は2016年9月現在で704店舗。店舗数3位です。
また、中国にも進出して日本と同じ単価でも生活に浸透しそうとのことです。
ドトールコーヒーショップの平均滞在時間は約30分といわれる。これに対して、コメダ珈琲店の平均滞在時間は約1時間。ドトールのようなセルフカフェの倍以上だ。なぜ、コメダはお客さんが長居しても儲かるのだろうか。「コメダは早朝から深夜までの長時間営業で、ランチタイム、ディナータイムという区分もありません。全時間帯にお客さんにお越しいただくビジネスモデルなのです」(営業部門を統括する専務の駒場雅志さん)つまり、コメダの強みは全時間帯での回転率の高さなのだ。
コメダは食材の効率性でも滞在時間の長さを補っている。たとえばモーニングで提供したゆで卵やたまごペーストを、エッグサンドやエッグトーストで使うなど、同じ食材をいろんなメニューに応用している。座席の回転率も高いが、食材の回転率も高いのだ。
コーヒーを均質製造して各店に配送するやり方はさまざまなメリットがあるという。最も大きいのは、どこの店でも同じ味が安定して提供できることだ。この味でコメダのファンを増やしてきた。受け入れる各店では、注文を受けて1杯ずつ抽出するやり方に比べて提供が速くなる=コメダの各店では「お客さんを待たせない」こともモットーだ
ロングセラーで怖いのは、時代感覚がズレて「昔、お母さん(おばあちゃん)が愛用していた」と“過去の商品”になってしまうこと。
「郊外型店は店内に入ってからではなく、『店が見えた段階からお客さんの体験が始まる』と考えています」(専務・高橋敏夫さん)
「背もたれ部分の左右の幅は、昔は48センチでしたが、最近は52センチとなっています。昔に比べてお客さんの体格が向上したため快適性を高めたのです」(専務・高橋敏夫さん)
「コメダは日常使いの喫茶店ですから、1、2回行って場所が認識されればいい。つまり生活道路のような3級路線への出店でいいのです」(専務・高橋敏夫さん)
今や当たり前のようにあるコメダも当たり前にするために、隠れた改善が多数あることが大きな発見です。