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代表者のブログ

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最近本

様々なアート作品が世界中で評価され、現代美術家として名を馳せる村上隆氏は、アートとは「究極の自由」と語る。
例えば、天才的なプロスポーツ選手が、もともと競技の中にある「ルール」から脱出してプレイの一瞬一瞬の中で「自由」を見せてくれる。
村上隆氏は、北野武監督の映画作品を観るとその「究極の自由」を感じ、ルール再編的アートが立ち上がる瞬間を感じるという。
ビートたけしは昔からよく「なぜ『風雲!たけし城』をやったんですか?」と聞かれてきたが、自分自身でも理屈がつかず、ただ池に落ちる姿が見たかっただけかもしれないという。
ただ、どうせ池に落とすなら普通に落とすんじゃなくて落とし方を考えなきゃいけなかった。
ビートたけしが少年時代に住んでいた足立区は、大雨が降ると床下浸水とかになるところで、 酔っ払ってフラフラ道を歩いているジジイがズボッとドブに落ちる時をよく目撃した。
落ちそうなドブ板がけっこうあって、そこに行けば落ちるのを知っているから、「ああ来た来た、あのジジイ、落ちる落ちる」って思って、誰も注意してあげず黙っている。
それで落ちるって思ったら反対側によろけて「あぁ、ちきしょう、うまく逃げやがった」とか、落ちても落ちなくてもみんなで盛り上がった。そのドブ板に落ちる時の人間のポーズは、 全くの無意識だから、とんでもないポーズになる。手が跳ね上がったりして、とんでもなく不自然。その不自然なことを、無意識にやっている。
そう考えると、ああいう瞬間というのも、もうアートとして考えられるんじゃないか、とビートたけしは思うという。
アート的なダンスというものがあるが、そのダンサーは、無意識の動きをしたいと思っている。無意識な動きまで意識して踊るのが近代のモダンバレエだ。
そうなると、池に石をいっぱい置いておいて、どこが落ちるかわからない時に、「わっ落ちる!」、その時の形が前衛的なアートとなる。
『風雲!たけし城』に大きな理屈をつけるとすればそのように語れるが、単に笑いたかっただけ、とビートたけしは述べる。
また、北野武作品に多い暴力映画では、いきなり来てドンと撃つテイストのものが多い。それは、かつてベトナム戦争の時に、海兵隊がベトコンを問答無用にパーンと撃った映像が北野武の中に大きくショックとして残っていたからだ。
北野武作品では、ベトナム映像を見た時からそれが基本になっている。
そんなふうに、現実のものから教わることは多い。そういう意味では、現実に近づけること、あるいは現実に近づくことというのは、アートにおける基本のような気がする、とビートたけしは述べている。