本日ご紹介する一冊は、サイエンス・ライターのガイア・ヴィンス氏が、気候変動後の世界を予測した一冊。 本書には、これまで繁栄していた地域が気候変動によって住めなくなり、人類が大移動を余儀なくされる近未来が描かれています。 「今後五〇年間で気温も湿度も上昇し続ければ、もはや地球の広大な地域が、三五億の人類にとって住めない場所になる」というのだから、驚きますね。 なかでも要注意は、火事、猛暑、干ばつ、洪水の4つで、これからの数十年間、アメリカではすべての国立公園で火災が発生すると述べられています。 気候変動に伴う食料問題も無視できません。 本書では、気候変動に伴い、どの地域でどんな食料リスクが発生するのかが述べられています。 環境問題や今後の政策課題、ビジネスチャンスまでが見えてくる本で、科学者や政治家はもちろん、ビジネスパー ソンにも広くおすすめできる内容です。