1年前に依頼を受けた案件の大詰めです。
先月あたりから急に慌ただしく動き始めました。
長い仕事です。
何度も、何度も現地に出向き、物件選定からやっと、契約目前という状況です。
法人顧客との契約は、長期にわたることが多いのですが、ここまで時間を要すると、気が抜けません。
契約しても、無事にオープンするまではお客様と「一連託生」の思いです。
ここまで動いてきた以上、絶対に、目的完遂するまで手を抜くことができません。
たまたま、お客様が電通の仕事の哲学の話題になり、ふと昔のことを思い出しました。
社会人になった時に、初めての上司に「電通 鬼の十則」を心に刻めと、何度も言われました。
「広告ビジネスの「鬼十則」ですが、全てのビジネスに通じるものだから参考にしな」と軽く言われ、何度も読み返した覚えがあります。
新卒で入社し、右も左もわからない私は、こんなに世の中は厳しいものかと実感した言葉です。
電通の四代目代表取締役吉田秀雄氏が、昭和26年8月に社員のために書いた「鬼十則」と言われるものです。
「鬼十則」の中でも、私が特に感銘を受けた言葉が3つあります。
大きな仕事に取り組め、小さな仕事は己を小さくする
難しい仕事を狙え、それを成し遂げるところに進歩がある
取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは・・
「鬼十則」の3番、4番、5番に唱われている言葉です。
十則全て、短い言葉ですが非常に的確に仕事に向かうための心構えが唱われています。
あの時、あの人が若かった私に、「将来、こんな情熱をもって仕事に取り組むような男になれ!」という期待を込めて、私のために教えてくれたことに感謝しております。
目的完遂まで、しっかりとこの仕事を成し遂げたいと思います。