「頑張る(がんばる)」という言葉があります。
私は頑張っていることは素晴らしいので、「頑張る」という言葉が好きです。
自己啓発本などを読むと
「頑張るとはもともと『我を張る』という意味なのであなたは無理に頑張らなくてもいいのです」
「頑張利すぎるのもよくないという意味を込めて 『顔晴る』という字を使いましょう」
みたいなことを書いていたりしますが、そういうふわっふわな主張は横に置いておき、頑張って物事に当たる人は、すごく好きです。
ただ、この言葉、確かに語源が「我を張る」というだけあって、実は人に投げかける言葉ではありません。
つまり、頑張っている状態を表す言葉で、「頑張れよ」「頑張って下さい」と、他人に強要する言葉ではないのです。
他人に「頑張れ」「頑張って下さい」と言ってしまうのには、理由が2種類あります。
・その相手に、大して関心がない。
・自分以外の人に対して、理解がない。
この、どちらかです。
「頑張れ」「頑張って下さい」と言う時、相手は言われなくても頑張っているのです。
「頑張る」という言葉を正しく使うなら、頑張っている人たちを見て、「自分も頑張って、あれぐらい一流になろう」と自分に向けて使うはずです。
そして自分が自分の分野で一流になって、そんな一流の人たちと会えるようになり、
「お互い、自分の分野で頑張りましょう!」と、自分を含む相手に「頑張る」を使います。
「頑張れ」「頑張って下さい」というのは、ただの投げ言葉です。
この言葉を発してしまった時には、「いや、自分は頑張っていないな」と気をつけたほうがいいでしょう。
だから、安易に「頑張れ」「頑張って下さい」という言葉は実生活で用いるべきではありません。
「頑張る意識」は素晴らしいことですが、「頑張れ意識」は大した価値はありません。
自分は「頑張れ意識」になっていないか。常に私は念頭に入れております。