
元外務省主任分析官の佐藤優氏と、元NHK記者の池上彰氏のタッグによる、『僕らが毎日やっている最強の読み方』を読みました。
「新聞は電子版のほうが速く読める」ことに気づいたんです。さらに、読んで気になった記事は「エバーノート」や「ドロップボックス」などクラウド上のデータ保存サービスに保管しています。電子
版に限らず、紙で読んで気になったものは何でもスキャンしてデータで保管しているんですが、これがとても便利で(佐藤氏)
世の中で起きていることを「知る」には新聞がベースになり、世の中で起きていることを「理解する」には書籍がベース(佐藤氏)
「読売新聞」や「産経新聞」だけを読んでいる読者には、「反原発デモ」という出来事そのものが存在しなかったことになります。知らなければ当然、そのことについて考えることもできません(池上氏)
人物写真でも、どんな表情か、誰と一緒に写っている写真なのか、それだけでもかなりのイメージ操作が可能です(池上氏)
安倍政権以降の大きな変化として、ヨーロッパに関するニュースが全国紙全体から減っています(佐藤氏)
海外のニュースは新聞に限らず、日本のメディア全体から減っていますね。日本人の精神が内向きになっていることの裏返しだと思います(佐藤氏)
テレビでも国際ニュースはどんどん減っています。理由は視聴率がとれないからです(池上氏)
ロシアも日本も北方領土問題について機微に触れる情報は、あえて『北海道新聞』に流す(佐藤氏)
地方紙に目を通すもうひとつのメリットは、通信社のニュースをカバーできることです。日本の全国紙には、通信社の記事をほとんど扱わないという奇妙な習慣がある(佐藤氏)
『フォーリン・アフェアーズ・リポート』はあまり知られていませんが、アメリカの立場や外交政策について知るには格好の媒体です。アメリカ外交がわかれば、国際情勢の8割がわかります(佐藤氏)
「きちんと記事を読んでから保存する」という基本中の基本ができていない人も意外と多い(池上氏)
よくすすめているのが講談社の『人類の知的遺産』シリーズ
擬古文の訓練をしておくと、戦前の資料も難なく読める(佐藤氏)
面白い、ポイントをピックアップしました。是非読んでみてください。