
人類の戦争の歴史は、調べてみると面白いものです。
それは、勝敗を決める鍵となるものが時代によって変わっていくからです。
たとえば、古代中国の三国志の時代では戦争の勝敗を決める1つの要素は兵糧(ひょうろう:軍隊の食料のこと)でした。
たとえ、どんなに自分の軍勢が多くても、兵糧が少なければ飢えて死んでいきます。
相手の軍が、食料の補給線を断ってきて持久戦に持ち込んできたら勝てないのです。
第二次世界大戦の頃は戦争の勝敗を決める要素の1つが石油でした。
アメリカから経済制裁で石油を断たれた日本は、
たとえ原爆を落とされなかったとしてもどのみち勝ち目がなかったのは誰も知るところです。
現代では、戦争の勝敗を決めるのは世論になってきています。
ベトナム戦争において、北ベトナム側は、なぜアメリカに勝てたのか?
その原因の1つは、アメリカ本国においてベトナム反戦運動が起きたことですよね。
ベトナム戦争は、戦地の映像がリアルタイムで全世界に報道された初めての戦争だったからです。
このように、勝敗の鍵になる要素は時代によって変わっていきます。
しかし、情報弱者ほど、勝敗の鍵を
・勝った方には覚悟があった
・負けた方は心が弱かった
などと精神論や根性論に帰結させます。
さて、今日の内容は、ビジネスにも応用できますよね。