経営の神様とよばれたピーター・ドラッカーは、「予期せぬ成功はイノベーショーンの機会である」 と言いました。 それで、最近感じているのは、起業家の勝負勘は「予期せぬ成功に飛びつけるか?」で決まる、ということです。 以前、テレビ東京の番組『カンブリア宮殿』で、「串カツ田中」という串カツチェーン店が紹介されていました。 店舗数が200を超える一部上場企業です。 「串カツ田中」の貫啓二(ぬき・けいじ)社長は起業当初は串カツチェーンをしていませんでした。 飲食店をいくつか経営していたものの、失敗続きだったそうです。 そんな中、あまり大きな設備投資をせずに串カツ店をオープンしたとのこと。 すると、そのお店が意外に売れました。貫社長は、「これはチャンスだ」とばかりに、串カツ店チェーンに事業を方向転換しました。その後の躍進は前述したとおりです。 私の視点では、ターニングポイントになったのは串カツ店が「予期せぬ成功」をしたときに、思い切って飛びついたことだと感じています。 予期せぬ成功を見つけたとしても、勝負感がない人は怖がってしまって、そこに飛びつけないからです。 このように、「予期せぬ成功」が来たときには飛びつくメンタルを持っていたいものですね。